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【当店のホエールスイムについて】
ホエールスイムの開催にあたって、当店のポリシーとして
「皆様へクジラをお見せする為に何が何でもやってやる!」
という事は一切考えておりません。
もちろん、皆様に「感動的な体験」を提供したいと思っておりますし、
そこへ向けての努力は惜しまないつもりです。
では、皆様の求める「感動的な体験」とは何でしょうか?
水中を泳ぐクジラを見るのは、確かに感動します。
しかし、クジラを見せる事に執着しすぎた結果、
クジラが船に追いかけ回され、船に囲まれて、人間に追いかけ回されて、逃げていく様子。
このような逃げ惑うクジラを見る事が本当に感動する体験でしょうか?
当店は2022年シーズンは55日間出港しました。
その55日間の出港のうち、クジラが見られなかった日はないです。
100%のスイム成功実績です。(もちろん、チラ見程度の微妙な日も沢山あります)
そしてシーズンが終わり、冷静になって振り返りを何度もしてきました。
当店は以前からクジラにストレスを極力与えない事に重きを置きながらも、
クジラとお客様を目の前にすると「何とか見せてあげたい!」という気持ちから
クジラに対して強引なアプローチをしていた事が何度かあったなと、正直に言うと思い返されます。
その結果が、100%のスイム成功実績だったかもしれません。
しかし、やりたい事はそんな事ではない。と思っています。
当店が求めるのは100%の成功ではないです。
今シーズンも再度、「クジラの自然な行動を観察したい」をテーマに掲げて、取り組みます。
クジラの行動や気持ちに配慮し、人間の欲だけを満たすようなツアーは行いません。
何が何でもクジラを見せてくれ!というお客様は申し訳ございませんが、
当店ではなく、他店でのご参加をお願いします。
・クジラはどれくらい見れますか?
・何月が一番見れますか?
・何%の確率で見れますか?
お客様からよく質問をされる例です。
気になるのは、もちろん分かりますし、すごく大切な事だとは思います。
でもガイドとしては、答えは全て同じ
「それは分かりません。その日その日のクジラとの巡り逢わせ次第です」
クジラの世界にお邪魔をさせて頂くのは人間です。
クジラの勇ましくも尊い生き様を、覗かせて頂きましょう。
尊重し、配慮し、お邪魔します。の気持ちを持ってエントリーすれば、
一瞬の感動体験が一生の感動体験を生むと思います。
「クジラの自然な行動を観察して、本当の感動体験をしたい。」と思えるお客様は当店向けです。
当店の船長、ガイド、クルーはクジラへのアプローチ、見せ方、読み、ガイドスキル、スタッフのコンビネーション、他船との協力体制
それらの現場スキルには自信を持っています。(もちろん、まだまだスキルアップをしていかなくてはいけません。)
時にはクジラが見られない日もあると思いますが、見せられない店、ではないという経験値と実績に自信があります。
クジラの様子を観察して、見られる可能性がある時にはどんどんチャレンジをしていきますので、
冬の荒れた海を前に皆様もしっかりと準備をしておいてください。
その他、開催についての基本的なご案内事項、注意点などをHPホエールスイムページに記載しておりますので
必ず全てに目を通してお越し下さいませ。
皆様の安全の為とクジラに過剰なストレスを与えない為に、下記のガイドラインを順守しております。
【ホエールウォッチング協会・ホエールスイムガイドライン】
(1)海況および対象クジラの状況により、船長がスイム可能か判断する。
(2)対象鯨に対して船舶で進路を変える行為や、リーフ・内湾へ追い込む行為等の禁止
複数の船舶で取り囲むなど、鯨の自然な行動を妨げないように行う。
(3)対象鯨に船舶が近づいた後に、鯨の泳ぐ速度が上がったり、泳ぐ方向が変わった等
の行動変化が見られた場合には、対象鯨と距離を取り観察、もしくは離れる。
(4)入水の際には静かに行い、対象鯨を追いかけたり並走する等の行為はせず、極力泳
がずに対象鯨の観察を行う事。
(5)同⼀群へのスイムは原則1回参加者16名以内とし、参加者と引率ガイドの人数比
は最大6:1とする。
(6)同⼀群に対してスイムを行う船舶は例外を除き、原則1隻までとする。
例外として複数船舶で行う場合には、安全性や対象鯨の状況に応じて、船長間で調
整する。その場合、優先権を持つ船長への連絡を必ず行うものとする。
(7)スイムはシュノーケリングで行い、スキューバ潜水や素潜りは禁止とする。
(8)スイム参加者はダイビングCカードライセンス以上の保持者およびフリーダイバー
ライセンスおよびスキンダイビングライセンス資格、及び同等資格保持者とする。
(9)水中ライトや撮影ストロボなどの発光物の使用は禁止とする。
(10)餌付けや鯨を誘きよせる行為の禁止。
(11)鯨には触れない。
(12)鯨がこちらに向かってきて接触する可能性がある場合には回避行動をとる。
(13)鯨がブリーチングやテールスラップ等の水面を叩く行動をしている時は入水禁止。
(14)対象鯨に1隻でもウォチング船がいる場合、及びスイム実施中にウォチング船が
来た場合は、スイムは中止し入水は行わない。
(15)入水場所が航行している他の船舶の進路方向となる可能性がある場合は安全確認
が取れるまで入水は行わない。
(16)その他、操船ルール等は、ウォッチングガイドラインに準ずる。
【スイム船・ウォッチング船 優先時間割】
那覇海域には多くのホエールウォッチング船とスイム船が運行しております。
ウォッチング船とスイム船の両方が同じクジラを発見した場合には、上記の時間割によって優先権が変わります。
ウォッチング優先時間帯でも、ウォッチング船が見ていないクジラはスイムする事が可能です。
★ホエールスイム手順★
【出港】:クジラを探すもよし。体力温存で寝ているもよし。体調と船酔いは自己管理です。
【クジラ発見】:見つけ次第お知らせします。ウォッチングしつつスーツを着たりトイレを済ませるなどエントリーの前準備を少しして下さい。
【エントリー可能か判断】:海況、クジラの状態、皆さんのレベルを考慮してエントリーするか決めます。見つけるクジラの殆どはエントリー出来ないクジラだと思って気長に待って下さい。
【エントリー準備の合図】:最初にエントリーをするチームをガイドより案内します。エントリーのタイミングは皆さんの準備完了に合わせたタイミングではなく、クジラの動きに合わせてエントリーしますので、素早く準備を行って下さい。
【エントリー準備】:いつでも海に入れる状態で船尾に座って待機。クジラの方向を案内しますので、エントリー後にどちらにクジラがいるのかイメージをして下さい。
【エントリー】:ガイドがエントリー合図を出したらガイドに続いてエントリー。飛び込まずに入水をして下さい。入水時は顔を上げてガイドの赤旗を確認して集合する。絶対にガイドより前には出ないで下さい。
【スイム中】:ガイドが指す方向をじっと見てて下さい。水面で泳いだり動き過ぎるとクジラが逃げてしまい見られなくなってしまうので、じっとしてて下さい。もう少し近くで見たいと思っても絶対に泳がないで下さい。ルールを守れない方はそれ以降のエントリーを禁止にします。
万が一、クジラが向かってきて、接触する可能性がある場合のみすぐに回避の為に泳いで下さい。
【エグジット】:全員まとまって待機をして下さい。船が皆さんに突っ込む様な進路で接近しますが、逃げずにそのまま待機をして下さい。船の横にロープがあるので掴まって船尾へ。エグジットに時間が掛かるとクジラを見失ってしまい、次のエントリーチャンスを逃しますので、素早くエグジット。上がる際にはラダーに指を挟んだり転んでケガをしない様に注意して下さい。
【帰港】:最後まで出来る限りスイムをしたい方は入港するまでウェットスーツは脱がない様にして下さい。港の入口でクジラを発見する事も多々あります。
【SNSについて】:スポット名、ロケーションはケラマ諸島以外でお願いします。例:沖縄県、那覇市、Diver’s guide gumaなど。※ケラマ内はホエールスイムが禁止となっておりますので、誤解を招く投稿を防ぎましょう。店アカウントのタグ付けは一番最高です、お願いします♡
【エクスペリエンスカード】:クジラが見られたらホエールデザインの記念カードを発行する事ができます。申請ご希望の方は当日にスタッフへお申し付け下さい。(申請代:2,200円)※SPカードではないです。
それでは、皆様のお越しを楽しみにお待ちしております。
guma・大谷
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